スーパーボギープランニングは名古屋を中心に活動するインテリアデザイン事務所です。
インテリアデザイナーとしてオーナーとの会話を大切に、時代のムードを感じながら店舗デザイン・建築デザインを提案しています。
よっさんのほぼ毎日の日記
 
2003年 2/16〜2/28

2003/2/17(月)
『ほこりまみれのアンティーク家具探し』

今日は朝一番から飲食店の開業を目指すオーナーとアンティーク家具を探しに行ってきた、現在デザイン中の物件でどちらかというと和のテイストが強いタイプのショップデザインにしようと言うことで、古い感じのものを手に入れようとしてるんだけど、なかなかいい物を安くってことはむつかしいね

設計に最初から入れ込むように見つけておかないとあとから苦労するし、たまたま見つけた家具や衝立て、扉がいい味を出してくれたりすることもあるので、これを買おうなんて決めずに見に行ってしまうんだ、このオーナーと家具屋の倉庫をほこりまみれになって探したりするのも2回目だし(先回は2年前かな)、先回は骨董市に行ったりしていい物を偶然見つけたりできておもしろかったんで、また行こうってことになったのだけどね、たまたま見つけた物をこんな風に改造して使おうとか現地で絵を描いたり、写真を撮ったり、寸法を計ったり結構楽しいんだ

こうして1つのお店が完成していく舞台裏が僕らの活動の場、一緒に行ってるオーナーも楽しそうだから気持ちいい、たまには事務所を出てほこりっぽい空気を吸うのもいいもんです。


2003/2/18(火)
『車のショールーム(続報):グラフィックデザインミーティング』

ピエール・コーニッグのあのロスの高台にあるケーススタディーハウスにアイデアをもらってデザイン活動が進んでいる車のショールームなんだけど、ほぼ建築デザインが完成してデザインチームの面々でコンセプト打ち合わせの1回目が開催されたんだ、今日はその主要メンバーのグラフィックデザイナー2人との調整、よっさんからデザインコンセプトが伝わってファーストプランが上がってきた、スポーティーワゴンをはじめとするドライビングを楽しむユーザーがメインターゲットのショールーム開発ということもあり、ロゴやマーク、あと壁面グラフィック処理にもスポーティーアクティブなアイデアが求められているのだけど

建物の上に乗っかるサイン塔は店内に付けるオリジナル照明が巨大化されたもので、乳白色のアクリルにグラフィック処理されたロゴタイプやキャッチコピーが入る形式で全体の最初のアイキャッチとして最も大切なデザインアイテムでもある、かなりこだわる部分だ、あと、導入部にある受け付けカウンターのバック壁面はよくサッカーイタリアセリエA などで選手たちがインタビューを受けるあのスポンサードのロゴマークが貼られたコーナーをイメージしてインパクトのある導入部をつくろうとしている

などなど若い世代がターゲットのショールームなので曖昧なデザインアイテムではなくてイメージが固定されているインパクトのあるアイテムで構成しようとデザインチームは悪戦苦闘中、今日のミーティングでは色彩のバランスを黒、白、ターコイズブルー、あとほぼエメナルドグリーンで構成して、シルバーメタを適度に配することで行こうなんてことを決め再度2日後に調整しようってことになった

インテリアデザイナーはトータルデザインのディレクションをする立場でもあるのでグラフィックデザイナーやフォトグラファーとの調整が必須で、メンバーと温度差がないように配慮していかないといけないポジション、仲間意識を持ってそれぞれの能力を引き出す努力がいる、みんなで楽しむ心を持っていないとうまく行かなくなってしまうのでおもしろくもあり、気疲れする時でもあるんだ、さてさてオーナーに喜んでもらえるいい活動がしていけるといいのだけどね・・・。


2003/2/19(水)
『創業40年の中華屋さんの増築&新装』

ある飲食店オーナーからご紹介を頂いて、創業40年の中華店のオーナーご夫婦とはじめて会ってきました現在のお店の裏の土地を15坪ほど買ったので3階建てを増築してお店を拡張したいという計画なんだ、もちろん同時に既存店部分も全面改装することになるし、1部住居になってるところもリフォームするのだけどね、結構大変ですよ、これは!

工事はお盆開けからだから設計期間は充分あるし、シンプルでコストも押さえたデザインを考えていきたいって思ってるんだけど、常連さんが非常に多いお店だから長く休まなくてもいいような改装方法を見つけないといけないんだ、そこがポイントだね、さて、先ずスケジュールを考えてみなっくちゃ、頑張ろっと。

次回はボギーの事務所で第1回目の打ち合わせをすることになったので、作品のアルバムとか見てもらいながらイメージ調整をしたいって思います、また活動報告しま〜す。

『試食して〜って、また連絡が』

飲食店の開業を目指しているあるオーナーからの電話、「今日は事務所にいますか?」 って、「ごめんなさい今日は予定がいくつかあって時間が取れないんですよ」「じゃぁ、あしたは、どうですか? 」「ええ、明日なら事務所にいます」「じゃぁ、また電話しま〜す」

先日も来てくださったのですが、このオーナーはよく試食して〜って、作ったものを持って来ては感想を聞きに来るんだ、で、今日の午後来られて、ブタの柔らか煮を持ってきてくれた、結構うまくて、「ちょっと甘いけど、おいしいですよ〜」なんてことを話してたりして、しばらく雑談してたんだ

なんかおもしろいケースなんだけど、出店先も決まっていないのにボギーにしょっちゅう来てくれて、夢を語って帰っていくんだよね、めずらしいよなぁ、こんな関係って、でもいいっか、楽しい人だから、気楽だし。この前は海老の丸揚げ、その前が鶏の燻製、で今日は豚でしょ、次ぎはなんだろうなぁ、野菜かな?

いつの日かお店を持てるようにいくつかの飲食店で働いてるんだって、努力家だよね、こういう方には是非成功してほしいって思うのも人情だよね、頑張ってくださ〜い。


2003/2/20(木)
『台所市場ヤオヨシがグランドオープンの日を迎えた、祝!祝!!祝!!!』

町のスーパーが生まれ変わったんだ、開店が10時だったのだけど開店前からお店の外に行列ができてて大盛況だぁ〜、おめでとうございます!!オーナーはもちろん、関係者みんながニコニコです、よかったなぁ

このお店はかなり老朽化も進んでいたり、品揃えもなんとなく中途半端な状態になってしまっていて、客離れが起こっていて、もう何年もどうしたらいいかって悩んでいたんだって、そこでムスコさんが建築プロデュース会社グースに依頼をしてくれたことから再生企画ははじまったのだけど

ムスコさんは同じ市内でフレンチレストランを経営していて、そのことからおそうざいをメインに打ち出していこうと言うことになったのだけど、さて地域の人にフレンチが受け入れられるのか、年配の人に受けるのか、毎日の食卓にのるには飽きられないか、などなど不安もあったのだけど、いざ、開店してみると全く不安はなくなった、というのもお客様の反応を知りたくてプロデューサーの提案で先日大掛かりな試食会が開かれて意見をアンケートしていたからなんだ、デパ地下のあのにぎわいに近い品揃えができていることや、こんな料理を食べてみたかったとか、近くにやっとこんなお店ができたって歓迎ムードってことがわかっていたから

店名も思い切って変えたり、ショップデザインも和のテイストにしたり地域の人たちに受け入れられやすいコンセプトが実現できたからかも知れないね、地域密着型ショップってこうあるべきみたいな改装劇でしたみんながニコニコのお店づくりってやってて楽しいねぇ〜、繁盛してる姿がカッコいいねぇ〜。

完成写真撮影は最初の定休日、3月2日なのでその後すぐに作品集に写真アップするので、また見てやってください、暖かい感じのい〜お店です!!


2003/2/21(金)
『嬉しい知らせが遠くからやってきた』

1月17日に来社された神奈川の住宅建設を目指すオーナーから1ヶ月ぶりにご連絡を頂いたんだ、「近いうちに神奈川まで来てもらえないですか」って、嬉しいねぇ、お呼びがかかったのだ!

お母さんも含めて家族みんながよっさんのデザインのテイストを好きって言ってくれて、すっごく嬉しい、距離のことは気にならないって言ってくれているので(2時間半かな)是非やってみたいって答えてあったのだけどね、実は今までにも、東京、千葉、神奈川、京都、奈良からご連絡を頂いていた経験があったのだけど、遠いってことがやっぱり心配ってことで参加できなかったので、また今回もかなぁなんて思ってたんだけど、さて実現できるかどうかはまだわからないけど、近いうちに行って来ようと思います

住宅建設後にカフェを開業させたいって希望もお聞きしているので、その辺のこともお手伝いしたいってアピールして来ようって思います、カフェはたくさんやってて得意なんで、お役に立てると思うのだけど。

日帰り可能なところなら、よっさんはどこでも行きま〜す、遠くのみなさん是非声をかけてみてください!


2003/2/22(土)
『戸建て店鋪建築のデザイン:続報 - 名古屋市中区栄南』

1月20日の日記にも書いた飲食店の新築計画が進んでいる、先日ファーストプランを提出してあったのだけど、メニュー変更やテイクアウト商品の品揃えが多くなったり、T シャツやストラップとかの物販も充実していきたいってことで最初っからレイアウト案のやり直しなのだぁ〜

せっかく好立地なんだから目立つことやろうとか、うまくレールに乗っかたら多店鋪化もしようってことを話し合っていたので変更になることは前向きな姿勢なので、こういう時の変更は大歓迎なのだ、

ちょうど1ヶ月の間オーナーといろいろ話し合ってきた、それは人材のこと、同調してくれる人集めに集中しようと言うことで、で、結構ノリのいい連中が集まってきて不安が全くなくなったと言う知らせがあったんだ、できれば最初から多店鋪化を企画していきたいってことなんだけど、すばらしい!!

「よくあるカッコいいショップじゃなくて、少しダサイくらいが気楽でいいんじゃない」ってことを話し合って行くことになりそうなんで今日は資料づくりをしてたんだ、ダサそうで実はカッコいいっていう物づくりをみんなで考えて実現できたら素敵な繁盛店が生まれると思うなぁ

4月15日には建築確認申請を提出しないと7月1日オープンに間に合わなくなるから、そろそろスピードアップしないとね、なんか急に余裕がなくなってきた気がして落ち着かないよ〜、ガリガリ絵を描こっと。


2003/2/24(月)
『今日はカフェの予算調整で疲労困ぱい』

あれもやりたい、これもやりたい、もうちょっとこんなこともやってみた〜い、オーナーとノリノリにプランをやってたら、工事見積もりが上がってきたらやっぱり予算をずいぶんオーバーしてしまっていてえらいこっちゃです

もちろん、オーナーとも話し合って、やりたいことをとにかく全部図面化してみようってことだったので、予測できていたことなんだけど、ここからが大変な作業で、今日はしっかり疲れてしまいました

工事業者の人も立ち会ってくれて、これをこう変えたらいくらになります〜とか、これやめるとこっちがこうなるのでいくら下がりましたか〜とか、こんな調整会議もめずらしいパターンでしたね、結局あまりデザインイメージを変えることなく20%くらい減額ができてオーナーも納得のGOサイン、オープン日も決定できて結果は良好ですっ!

もちろんオーナーには限られた予算がある、だけどやりたいこともたくさんある、こんな時は今回みたいなやり方もあるなって感じたのだけど(改装計画だからできることなんだけど)、計画に優先順位が着けられない時は回り道でもやってみるもんだね、オーナーは大満足な表情でボギーの事務所をあとにしました、また1つ、新しいやり方を覚えたよっさんです。業者の人もよく付き合ってくださいました、お疲れさまでした!謝謝!!


2003/2/25(火)
『東京出店の情報収集と本拠地固め』

今日はある飲食店を展開する会社にアドバイザー的な立場で呼ばれて、東京出店会議に出席してきました、物件情報収集は大手不動産会社、銀行、ビール会社などに依頼して立地調査までのデータを提出してもらったりして、今後ある程度地域限定して確保に努めようということになったのだけど、できれば1棟貸しの3階建てビルを狙おうというおおまかな方針を決めてきました(1棟貸しの方が家賃の坪単価がぐっと安くなるから)、1、2階は店鋪で3階は東京本部にしたいという構想です(もちろん物件によっては1階1フロアでも、2階建てでもいいのだけど)

3〜4年で3店鋪出店したいという目標を設定しているので幹部のみんなはそれはもう熱い、熱い、時にはエキサイトして会議が進まなくなることも、そんな時によっさんが中和剤になって場を落ち着かせるって感じかな(外部の人間はよっさんだけだから結構意見が通りやすいってこともあるのかな? )

で、今後の活動拠点を作ろうということになって、麻布のあたりのマンションを借りることになったのだけど(友人がたくさんいるとかで)、確かにいっつもホテルを利用するのももったいないし、いい考えだなぁって思う、これから動きが加速していくんじゃないかな、

よっさんはあくまで店鋪デザインの担当だけど、絶対東京のデザイナーには頼みたくないって言ってくれているので、頑張っておつき合いしていくつもり、是非、是非、成功して頂きたいって思います、4月くらいには東京へ行くことになるのかな、あわてず、ゆっくりやって行ってほしいなぁって思うのだけど・・・。


2003/2/26(水)
『悪い知らせの時もある - 仕方ないなぁ、残念!』

会議を重ねてきて、進みかけていた車のショールームの新築計画が中止になってしまった、ありゃま〜、なんで、実はひょっとしてって予想していたのだけど、土地の開発許可がでないってことに、業界で言う裏技みたいなテクニックで(もちろん違法行為じゃないよ)開発許可を得ようとオーナーやエキスパートも奔走したみたいなんだけど、無理があり過ぎたみたい、う〜ん、さすがのよっさんにもよくわからないんだけど、開発許可っていろんな手続きがあって無理難題が幾重にも重なっていて、1つ1つをくぐり抜けないといけない熟練の作業なんだよね、何度聞いてもデザイナーごときには理解不能な高等テクニックみたい!?

建物構想もグラフィックデザイン構想もそれなりに会議を重ねて出来上がりつつあった段階なので、残念だけど、こう言う事情なら仕方ないね、う〜ん、残念、でもまぁ、計画の全てが形になるとは限らないし、大きな計画には落とし穴があることもよくわかってるから僕らにはショックはさほどないのだけど、オーナーには虚しいことだろうなぁって思う、諦めずに前に進んで頂きたいって思います、また声を掛けてください、よろしくお願いします

デザインチームは残念会をやろうって思います、でも、それにしても残念!あ〜残念!!トホホッ!!!


2003/2/27(木)
『たまにはギター弾いて、大声出すのもいいんじゃない!?』

事務所にはフォークギター(オベーションギター)が置いてある、買って20年もたつボロギター、弦はコンパウンドが張られてて柔らかいいい音を出す、夜スタッフが帰ると机の上にでんっと座って唄い出す、月に1度か2度のリフレッシュコンサートの始まり、始まり〜

人に聞かせれるほどの美声でもなく、ギターテクニックがあるわけでもない、だけど、目一杯感情こめて唄ってみる、俺ってナルシストかって頭をかすめても気にせず唄う、深夜にひとり音を響かせてうめくように声を絞り出す、曲はその場で即興、適当な歌詞を乗せて唄う、ちょっと汗をかく程度が心地いい

しらず、知らずストレス溜め込んでるのかな、自然とギターに手が伸びてる時がそうなのかも、ってことはギター弾かない日が長く続く方が充実してるってことなのかな?


2003/2/28(金)
『2月を振り返ってみて』

今月はデザイン担当したお店のオープンや、新しいクライアントと出会えたり、ご紹介を頂いたりでとても充実していました、ありがたいことです!!こんな日がずっと続いたらデザイナーとしてしあわせ者だなぁって素直に思います。

1番うれしかったことは、スーパーの再生に関わることができたこと、あいかわらず繁盛が続いていて、オーナーもご機嫌な様子、一生懸命に頑張れる場所ができたって言ってもらって本当に気持ちがいいんです、こんな活動がもっともっとして行ければ「僕ぁ、しあわせだなぁ」なんて、「よっさんたち!みんなカッコいい」なんて自画自賛してたりして、ハハッ。

残念なこともあったなぁ、ショールームの建築のこと、仕方ないな、ハートが痛い

デザイナーはカッコいい物をつくることが仕事って一般の人に誤解されてるような気がするのだけど、お店の場合は第一は繁盛、第二はオーナーのやる気の場所を作ることなんだ、当たり前のことをきちんと自覚して活動頑張っていくつもり、3月もまたいいひと月だといいなぁ、みなさん!よろしくお願いしま〜す!!

2003  
12/16〜12/31 6/16〜6/30
12/01〜12/15 6/01〜6/15
11/16〜11/30 5/16〜5/31
11/01〜11/15 5/01〜5/15
10/16〜10/31 4/16〜4/30
10/01〜10/15 4/01〜4/15
9/16〜9/30 3/16〜3/31
9/01〜9/15 3/01〜3/15
8/16〜8/31 2/16〜2/28
8/01〜8/15 2/01〜2/15
7/16〜7/31 1/16〜1/31
7/01〜7/15 1/01〜1/15
home